家賃を滞納するとどうなるか?
本日は一般の方向けの記事です。
保証会社を通している場合
大家には代位弁済されます。
代わりに家賃保証会社が立て替えるわけです。
家賃保証会社さんは当然家賃を回収せずにただ大家に代わりに家賃を支払うわけではありません。
チームを組んで入れ替わり立ち代わり取り立てをします。
そして平行して訴訟をします。
そして裁判所から通知が来て出向かなかったら支払えを判決が出るわけです。
それでも支払われなかったら強制執行という手続きに移行します。
これは裁判所から指名された執行官が鍵師を引き連れ、ノックをしても開けない場合、突然鍵を開けて中に入ります。
そして中に滞納している賃借人がいる場合は執行官がお札を見せるわけです。
お札という表現はおかしいですね。
催告書と告示書を部屋にはります。
それを剥がすと100万円以下の罰金刑です。
また、執行官に恫喝したり危害を加えようものなら逮捕されてしまいます。
強制執行妨害罪という罪です。
昔競売で邪魔する反社会勢力がこの制度が導入されたことで逮捕され、競売ビジネスから撤退したようです。
そもそも強制執行まで行く例はまれで普通の人ならそれまでに支払いを済ませるか安いところへ越します。
また、一度滞納するとそれは記録に残ります。
そして家賃保証会社間で共有されます。
ということは次の審査で入居ができなくなるということになります。
また、退去の時に揉めるのもよくありません。これも記録に残ります。
一度残ると数年は消えないようです。
滞納履歴に関しては相当年数消えません(詳しくは調べていません)
知人は外車を購入して三万円弱の駐車場の審査に落ちたそうです。
外車を買えるほど余裕があるのにです
私も以前強制執行を全て自己負担しましたがなかなか大変でした。
これは大家が一人で行うのは大変ですので司法書士や弁護士に依頼したり、債権を譲渡することができます。
また職場や口座があれば給料を差し押さえたり預金を差し押さえることも可能です。
不動産も差し押さえることができます。
多くの賃借人は大家は金持ちだ、だからそっちが泣けばいいという考えなのかもしれませんが
大家も人間で生活があります。
借金して不動産を購入している方も多いです。
ようするに返済原資である家賃を滞納されると大家もかなり困ります。
毎月携帯代の10倍以上のお金がひたすら減っていくと思うと怖いでしょう。
それと同じ感覚です。
家賃はきちんと払った方がいいですよ、というお話でした
また敷金ですが家賃未払いの状態ですと当然返還されません。
借地借家法で敷金は家賃その他一切を担保するということになっています。
何もなければ清算後に返ってきますのでご安心ください。
民法の改正等で今まで以上に保証会社に頼む不動産会社が増えるかと思います。
そうしますと滞納履歴のある方は今まで以上に苦労される可能性があります。
家賃が払えないのであれば早めに給料の三分の一以内におさまるところへ越すことをオススメします。