いびつな人口構成が空き家の原因
空き家問題について考えるとき、人口減少は大きな要因です。
人口減少研究所では2040年の人口予測をしてインターネットで公開しています。
日本の地方の市町村は大変ショッキングな数字が並んでいます。
現在人口が減っているといっても約1億人の人口がいます。
これはグラフで考えればジェットコースターの頂上と同じです。
人口が減少している今も2019年まで世帯数は増加していきます。
必要な家の数は人口ではなく世帯数に比例します。
空き家増加の原因、それはいびつな人口構成なのです。
1960年代に開発された都市郊外のニュータウンの空き家問題は深刻です。
全員が同じ時期にマイホームを購入し同時期に定年退職するのですから人口構成がいびつにならざるをえません。
空き家問題が解決する唯一の方法
都市の人口形成もいびつです。
若者が多くても毎日満員電車に乗ってワンルームマンションに暮らす。
仕事が終わるとカップラーメンやコンビニ弁当の毎日。
これでどうやって家庭をもって暮らせるでしょうか。
家賃や塾の費用、東京で一家四人が暮らすには年収が1000万では足りないという調査結果もあります。
しかし都市部に人口が過密したり、若者が集まっていくことは仕方ないような気もします。
空き家問題の解決法は地域に様々な世代が暮らすこと、これ以外にはありません。
年齢構成のバランスがとれた地域は年月が経ってもスムーズに世代が変わっていきます。